因業雁木

中央分水界

須川温泉から花山峠13/06/23・24

宮城、秋田、岩手県の接する辺りの尾根歩き。
広島からおおよそ1300㎞、シャリオは快調だったがナビの無い定年親父は神戸JCTから首都高速を抜けるまでのJCTは、ハラハラドキドキ。
  
 R398からブナの森、霧に隠れている辺りは秣岳(まぐさ)かな?この景色の中を歩くのかとwktk&不安感はうなぎのぼり。
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花山峠(R398)に自転車をデポして、県境の須川温泉へ。
須川温泉は、硫黄の匂いと、熱い湯が川のように流れ出ていてタレナガシ。
 23日。ガスの為に少し遅らせて7時ごろ出発した。
 さて、登山道を歩いて茶を濁そうかとも思ったが、剣岳へ。
 岩ゴロゴロな灌木の中を攀じ登ると尾根は緩やかになったが、桜の木や、ハイマツ、その他いずれも強情な木が密生していた。
 尾根から栗駒山、歩き易い草地ぐらいに思って眺めていた。
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痩せ尾根をふさぐハイマツ。桜の木も根元から枝分かれしてハイ桜。
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 歩き易いと眺めていた所は、根曲り色。中央から右上へ歩いた。
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 分水界の沼。住人はイモリ。
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 この岩辺りが分水界かな?
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 1630分。眼下に剣岳、左下に須川温泉、その向こうの尾根を大森山トンネルまで計画していたがギブアップ。
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 秣岳への尾根で、モリアオガエルの卵。
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 県境は、ここから少し尾根を下った所から。さざ波模様な等高線の斜面を崖の景色を頼りに残雪の辺りへ。
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尾根を確認して、歩板の上にテントを張った。
24日。730分、突撃。
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篤い根曲りの斜面を下ると、右下2mの所に残雪。
 尾根を眺めながら、残雪と土石流の跡を下った。
  振り返って右側に県境尾根。
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 主題は、遠くの山では無くて眼下のブナの森なんだけどね~
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 県境は、さざ波模様の等高線の中でブナと根曲りの尾根を下(れません)る。
なんじゃこりゃ
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宮城県側に外したと理解できたが、歩き易い所を選って下った。
 尾根に復帰しているのかな~ 何度も沢を徒渉した。
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 空が低く見えるようになると植林帯が谷を上り詰めていて、やっと現在地点が理解できた。笹を漕ぐ抵抗がスッと無くなるとしっかりとした踏み跡。
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 P841.6三角点辺りから県境尾根が見えていたけどそのまま踏み跡を下た。 国道脇には「大田代沢歩道」の丸太が立っていた。
 約15分で花山峠、デポしておいた電動自転車で宿泊地の栗駒山荘に15時頃少しだけ電動自転車をアシストして帰着した。
 
 25日。地図がない!ナンテコッタ。(後日ザックを洗う時にサイドのポケットから何か御用ですか?と、、)
 地図が無くても花山峠からの上りなら何とかなるでしょと、峠に車を止めて10時ごろ登行開始。
 1230分ごろ踏み跡分岐、ここにはピンクのテープが有った。
 外したのはここだけではない、踏み跡と合流した所からさらに上ると段々と踏み跡は薄くなって急になった所で消えた。
 この辺りの根曲りは疎らな所、根曲りを折りながら、振り返って景色を確認しながら急登。
 緩やかになると東側に迷い尾根らしい景色が見えていたけど、根曲りを折りながらとはいえ、緩やかな所を上り詰める勇気は無いから引き返した。
 薄い踏み跡を下っていたら倒木、捲いていたら踏み跡を見失った。
 それなりの所を歩いていれば踏み跡と合流するだろうとトットト下れば谷、谷は秋田県側だろうと思っていたがさて、、
 尾根らしい尾根を下るとまたもや谷、広い谷の左岸側に落ち込んだからいよいよ理解不能。谷は南へ落ち込んでいたから赤沢だろうと、うろ覚えの地図をたぐったが、県境から下れば右岸側なんだけどね~
 一泊するだけの物は担いできたが、広島から来た登山客が帰ってこないとなるとニュースになりそうだ。
 とにかく西へ歩けば国道だと、お天道様をめがけてまっしぐらに根曲りを漕いだ。
 16時30分。20分位で鞍部の踏み跡、感動ものだった!
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 少し登り返せばカッパが小枝に引っ掛けてあるんだが、、、トットト下った。
 因って次の日も「大田代沢歩道」を歩いて、カッパを回収。
泥湯温泉に浸かって、鯉の甘露煮を食べて帰途に就いた。
 蓮田SAで車を降りると、右膝が笑ってオットットトと斜め歩行、右ひざは終わったのかと一瞬思った。