因業雁木

中央分水界

17/10/25・26・27・28 巻機山から丹後山

上越国境歩きは、巻機山から丹後山へ。
今年の秋は、ぐずついた天気で晴れの日が続かないけど10日間天気は毎日眺めていた。
22日の予報では、25日から越後湯沢やみなかみ町の天気予報は29日まで晴れ、行くしかないでしょ。
そそくさと荷造りをして、前日の23日に清水の「旅館泉屋」さんに予約をして出発。
25日
☀マークだったのが☂マークに、2日でコロリと変わった天気予報に嫌味を言いたい気分だった。
尤も午後からの天気は回復するとの予報で、午前中は登山道歩きだから良しとするかの。
軽トラで巻機山登山口に送ってもらって、6時20分出発。
 
ブナの葉が落ちて、低木の紅葉。
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黄葉の盛りには少し遅かったかの。
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避難小屋の直ぐ下で雪解け水を給水。
給水に時間が掛ってしまって、体がガクガクブルブル震えだした。
寒さとこの景色にビビッているのかと精神状態は最悪。
熱いお茶を入れて、鉄板の焼き鯖寿司を出したものの2切れしか喉を通らない有様だった。
取敢えず、牛ヶ岳から先の景色を眺めて進退を決める事にして小屋を後にした。
 
体が温まってくると景色を眺めるゆとりも出て来て‘あれはなんだったんだろう,寒さだけでは無かったような気がするんだけどね~と一安心。
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前回歩いた尾根
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12時10分、進め~軟弱者。
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鞍部の辺りは笹を漕ぐ所も有ったが、稜線に乗ると倒れ掛かった笹の上をサクサク、雪が噛んでいるから踏み抜くことは無かった。
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稜線は小出し、1本尾根だから良しとするかの。
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三角点ピークが見えてきたのか?この時点では判然としなかった。
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15時50分、1834ピーク三角点名は「巻機」迷ってはいないと思っていても安心感は絶大、笹を刈り払っておきました。
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標高1750m辺りからの下りで、南寄りの尾根に取り付いてしまった。
ハイマツとシャクナゲの痩せ尾根を下っているときに、事も有ろうにシャクナゲの枯れ木を掴んでしまって、‘ポキッ,頭から藪に突っ込んで2回転、崖下へ逝くのを掬って呉れたのはシャクナゲ
シャクナゲの若い木は、折れやすいし引けば根が浮き、大きくなると枝が曲がりくねって行く手を遮り、押し退けようとすると反発力で押し戻されることも。
‘ナント因業な木よ,とワシが言うのもなんだけど、今では「シャクナゲ様」と神の領域に昇華致しました。
さらに下って急な落ち込みを覗いた後、迷い尾根分岐の笹原にテントを張った。
 
26日
昨日と打って変わって快晴。
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柄沢山や米子頭。
米子頭のピークは米粒だけど、立派な尾根を従えた「頭(かしら)」
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至仏山武尊山、中央に奥利根湖、グッと手前に迷い尾根。
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三角点ピークを振り返って、左に良い経験をさせてくれたタンコブ。
ガスってなかったら踏み込むことは無かったんだけどね。
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尾根筋の蔓は切られていて絡まることは無かった。
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中央奥に下津川山、手前に三ツ石山。最低鞍部は1450m。
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三ツ石山手前のピークから三角点ピーク。
笹にへたり込んで、することが無いからパチリ。
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笹ばっか、苔ではありません。
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10時30分、三ツ石山。右端から三角点ピーク、1869ピーク(泊地)小沢岳、下津川山。手前の草地から谷へ下りて給水。
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 尾根から武尊山
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16時30分、1869ピークでテントを張った。
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暗くなった頃、ガッサゴソガッサゴソと笹を漕ぐ音が近づいて来る。
人ならとっくにテントに気付く距離なのに、何の屈託のない足音はさらに近づいてきた。
こりゃ~熊だ~ランプを点けると足音が止まった、距離が近いからこりゃ~戦うしかないなとテントのファスナーを引き上げると、熊であろう獣は足早に笹の斜面を下って行った。
枯れ木を打付けたり、力いっぱいのストンピングで体重を誇示した。
その後は、小動物がカサコソ這いずり回っていたが、ぐっすりと寝た。
つづく